職場に新人さんが入ってきたときに、コーチがやりがちなことがあります。「何か質問はありますか?」相手を思っての言葉なんだけれど、新人さんにとっては実は重荷。
今日は「何か質問はありますか?」についてと、新人さんに気持ちよく質問してもうためには?を考えてみたいと思います。

カフェスタッフ歴15年。
スタッフ教育に従事中です!
何か質問はありますか?


「何か質問はありますか?」研修中によく聞くフレーズです。この質問をして、「あります」と声を上げる新人さんってどれくらいいるのでしょうか。
というのも経験上、「いや、今のところはありません」や「大丈夫です」と言われることがほとんどだからです。
なぜでしょうか。コーチの中には質問がないことに「意欲がない」や「話をきいていたのか心配」という人がいます。
わたしも以前は「なんで質問がでてこないんだろう?」と思っていましたが、それはコーチ側の勘違いなんだな~と思うようになりました。
そもそも何か質問できる環境か?


新人さんは私たちコーチ側よりも、かなり気を使って仕事をしています。
ただでさえ、覚える仕事が多い中、新たな環境、新しい仲間にも慣れないといけないからです。
なので、新人さんが安心して質問できる環境が整えられているのかが重要です。
具体的にいうと
コーチは質問に答えられるように十分な準備ができているか
新人さんが周りを気にせず質問できる環境と時間を確保できているか
この二つがキーポイントになります。
質問できるほど経験があるのか?
質問はある程度の経験があってできるものです。
前職と似た仕事であれば、自分の経験とあわせて疑問に思える場面は多いのです。
ですが初心者、畑違いの転職だとまずは仕事内容を覚えるのに必死で、質問など頭に思い浮かべられないと思います。
接客業から事務に転向した経験があるのですが、店頭から事務所勤務になり本当に訳が分からずいわれるまま仕事をするのが精いっぱいでした。
しばらくして仕事に慣れると、あれこれと質問したいことが出てきたので、やはりある程度の経験は必要だと感じます。
より具体的な問い方に変更する


それでも都度、質問がないか、わからないことがないかを問うのはコーチの役目です。
その場合は、あいまいな問いかけではなく、具体的な質問をすると新人さんは声を上げやすくなります。
「何か質問はないか?」ではなく
- 「もっと詳しく知りたい個所はあるか?」質問の範囲を狭めてみる
- 「不安に思ったり、確認したいことはあるか?」相手の気持ちに焦点を当ててみる
同じことを聞いているのですが、ピンポイントにして質問の範囲を狭めたり、相手が不安に思うことに焦点を当てて質問を促すことで、声を上げやすい状況をつくることができます。
新人研修でコーチがやりがちな失敗【体験談】まとめ


コーチは質問に答えられるように十分な準備ができているか
新人さんが周りを気にせず質問できる環境と時間を確保できているか
- 具体的な問い方にしてみる
- 質問の範囲を狭めてみる
- 相手の気持ちに焦点を当ててみる
自分が新人だった時のことや、初めて何かに取り組んだ時のことを思い出すと質問できるような状態じゃなかったなぁと思います。
ただ、コーチ側(教える側)になると、その時の気持ちを忘れがちです。
教えることに必死になりすぎず、相手の気持ちを思いやるコーチになるために忘れずに過ごしたいです。



皆さんの参考になれば幸いです。お読みいただき、ありがとうございました!
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