先日、胆のうポリープの除去で胆のう摘出手術を受けてきました。切除せず経過観察ですむ場合もありますが、精密検査を受けて手術を決めました。
今回は胆のうポリープの発見から、摘出手術を受けようと決意した経緯のお話。

2021年5月に胆のうポリープが見つかり、半年後手術を決めました。そんな私の記録です。
胆のうポリープの発見は偶然。


胆のうは肝臓でできた胆汁(たんじゅう)をためておく消化器官です。
胆汁は脂肪分の多い食事の際に胆のうが収縮し、胆汁を十二指腸に送り出して、油脂の分解を助ける消化液。
胆のうの内側の粘膜がも盛り上がってできるのが胆のうポリープです。


2021年5月にお腹に痛みがあり、かかりつけの病院で診てもらったところ、エコー検査で偶然、胆のうポリープがみつかりそのまま経過観察に入りました。
ポリープが痛みの原因ではありませんでしたが、エコー検査をしていなければ、見つかりませんでした。
そもそも、胆のうポリープは自覚症状はなく、今回のように別の病気や疾患でエコー検査をして発見される場合がほとんどで、偶然みつかるのは珍しいことではないとのこと。
形と大きさが悪性(ガン)とは考えにくいこと、念のため血液検査もしましたが、ガンの可能性がほぼないとなったので、半年ごとにエコー検査をして、経過観察することに。
半年後、ポリープが大きくなってる!


半年後の10月、忘れかけていたころ、定期検査のお知らせがきたので、病院で再度エコー検査。
結果は8mmだったものが、11mmと大きくなっていました。たった3mmだからなんの問題もないと思っていたら!
先生から「10mmを超えると悪性(ガン)の可能性もでてくる、半年でここまで大きくなるのも珍しいから、大きな病院でみてもらった方がいい」と紹介状を書いてもらうことに…。
前回の検査時にガンという単語に怯えたわたしは、ネットで「胆のうポリープ」を検索して調べていたのですが…、良性の場合がほとんどと書いてあったので深追いはせず、すっかり忘れていたので…。
「大きさって何!?11mmでも大きいの?!」と先生に根掘り葉掘り聞きました。
- 胆のうポリープの約90%はコレステロールポリープ(良性)だが10mmを超えるのは稀。
- 大きさや形をみて悪性(がん)の疑いがないとは言い切れない。
- いまは良性でも、今後悪性になる可能性も捨てきれない。
他にもいろいろ聞いたけど、記憶に残ったのはこの3つ。
とくに半年で3mm大きくなったのが、先生的には引っかかるようで精密検査を受けた方がいいと言われました。
ショックでしたが、検査してみないと確かにわからないよね…と気持ちを切り替え、翌週に紹介された病院へ。
検査多すぎる…。経過観察か、手術か。


紹介された病院でも、半年間で10mm以上という所が気になると言われ、手術前提で検査をすることに。
「やっぱり手術するんですか?」と思いっきり先生の話をさえぎって声を出してしまいました。
摘出したひとのブログや、色々な病院のホームべージをみて知ってはいたんだけど、本当に手術しかないのか…と。
薬で散らしたり、部分的な除去ができないのか、調べましたが、医療的に胆のうポリープを除去するには胆のうを全摘出一択。
先生から、「とりあえず精密検査の結果をみてみましょう」と言われ、落ち込みながらそのまま検査へ。
- 尿検査
- 血液検査
- 心電図
- レントゲン
- 腹部超音波検査
- CT検査
- MRI検査
費用は¥20.000くらいでした。思ったより安かった。
手術前提の検査だったので、トータル3日かかりましたが、前日から絶食しなきゃいけないことや、食事制限の方がちょっと面倒でした。
検査を経て、ポリープに血流がみられるので手術をすすめられました。
先生から色々説明されたけど、要は実際に胆のうを切除して病理検査をしないと分からないけど、ガンの可能性捨てきれないし、胆のうを切除しても生きていけるから、手遅れになる前に取ってもいいんじゃないかという見解。
病理検査とは?
採取した臓器・組織・細胞などを顕微鏡で観察し,癌などの様々な疾病の診断や病態評価を行う検査
事前に調べていたこともあって、ガンの可能性が捨てきれないなら手術した方がいいな…と思ったので、その場で手術を決めました。
実のところ「まじか…」と思い、どこか現実感がなかったです。
手術を決めた主な理由
- ガンの可能性が捨てきれない
- 10mm以上だと今後ガンになる可能性も
- 胆のうがなくても生きていける
- 腹腔鏡手術でできる
この4つです。
手術が初めてで、ものすごく不安そうにしていたので、手術中に予期せぬことが起こったら、開腹手術に切り替わる可能性や予後の話、セカンドオピニオンの話を先生がしてくれました。
迷いましたが、ガンは早期発見が1番大事なので、胆のうなくても生きていけるなら手術しようと決意。
どこが現実感がなかったけども。(2回目)
腹腔鏡手術とは?
お腹に4箇所5~12mmの小さな穴をあけて行う手術。
手術を行う空間を作るためお腹の中に炭酸ガスを注入し,そこからスコープや器具を入れて手術を行う方法。
麻酔は全身麻酔で行います。
メリット
- 手術の傷が小さく美容的
- 術後の痛みが軽い
- 入院期間が短い(早く退院できる)
- 早期の社会復帰
胆のうポリープ、手術は必要?わたしが手術を選んだ経緯。まとめ


偶然に発見された胆のうポリープで、初の入院手術をすることになるとは思いませんでした。
正直、経過観察でもよかったかもしれませんが、ガンかもしれない…ガンになるかもしれない…と、どこか不安に思いながら過ごすよりも、思い切って手術して結果を見たほうが心的ストレスがないな、と感じたのも決断した理由です。
手術中の危険性や、術後の生活なども不安でしたが、手術前に自分である程度調べてから先生に聞いたので、専門的な用語がでても先生の話をさえぎらずにじっくり聞くことができました。
当たり前なんですが、事前に情報を備えておくことは、すごく大切なことだと思いました…。不安も少しは和らぎましたしね!
そして思いました、身体に普段感じない違和感があったらすぐに病院へ!
そして定期的に健康診断を!!



皆さんのお役に立てたら幸いです!ここまでお読みいただき、ありがとうございました!
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